三重県名張市伊賀市で活動する劇団トリニティです。
舞台を振り返って
「if」−もしも時間が戻ったら−
今回は、3つのお話のオムニバス作品としてお届けしました。
濃度の高い稽古
各話テイストの違うお話でしたが、全話に出演する3人が、その3つのお話をつないで一つのストーリーになりました。
稽古も、基本的に、時間をずらして、土曜日の前半は「山本班(ホームドラマ)」、後半は「カフェ班(ミステリー仕立て)」、日曜の前半は「人形班(ファンタジー仕立て)」という風にスケジュールを組んで進めました。
各班に分かれたことで、少人数で濃度の濃い稽古をすることができました。
また、みんなの絆もとても強くなった気がします。
全話に出演する3人は、稽古時間もみんなの3倍!
主役・茉白役の社会人の結衣ちゃんも、未来人・ヨリ役の中2の月椛ちゃんも、仕事や学校がある中、一言も弱音を吐かず「稽古が好き!」を最後まで貫きました。
茉白とヨリ
3つのお話全話に出演した主人公の茉白と、茉白の感情を観察し続ける未来人ヨリ。
場面転換の花道でのブリッジシーンも含めて、ほぼ出ずっぱりの2人でした。
今回の舞台のテーマの一つでもある「感情」
それを体現する主人公の茉白は、まさに感情がジェットコースター!
やる気になったかと思えば、すぐに諦めたり、大胆に行動する面があったかと思えば、優柔不断なところがあったりと、初めて通しをしたときは「どうつながるのかわからない~」と言っていたこともありましたが、稽古を重ねて、どんどん茉白という人物が立体的になり、一人の人として、舞台で生きていたと思います。
未来人のヨリは、シーンごとにキャラが変わりながらも、一貫した裏の目的をもって茉白に張り付いているという難しい役どころでしたが、とてもチャーミングで、説得力のある未来人を生み出しました。
代表たぐちちえこも、全話に出演しつつ、演出もして、当然すべての稽古に入っていたわけですが、この2人にどんだけ助けてもらったか!
トリニティ立ち上げの時からの、初期メンバーである2人。
作品ファーストの気持ちを強くもって、取り組み続けてくれていることに感謝です。
第1話はホームドラマ
オムニバスの1話目は、家族のお話でした。
作品全てのベースとなる人間関係が描かれました。
家族ならではの感情のぶつかり、積み重なった思い。
大切だからこそ、時に傷つけあう家族の切なさを、一人一人が真摯に、役に向き合い、自分に向き合い、シーンを綴っていきました。
第2話はミステリー仕立て
第2話のカフェシーンは、ミステリー仕立てのストーリー展開でした。
元はと言えば「詐欺師をやりたい」という一人のアイディアから始まって、ダイナマイトテロ騒ぎ、現場から生配信、おじいちゃんの不思議な農地、フリーエネルギー、グローバル企業、悪事を暴くなどなど、話はどんどん壮大に……。
どうしても説明が多くなってしまうところを、できるだけ遊びのシーンにできるように、繰り返し話し合い稽古しました。
ぶんとワークショップメンバーも出演してもりあがりました。
第3話はファンタジー仕立て
オムニバス3話目は、人間のように動き出す人形たち。
人形たちが動き出したのには切ない理由がありました……。
4体の大きい方の人形の衣装に合わせて、小さい人形の衣装は、衣装担当の真紀子さんが上手に作ってくれました。
キッズメンバーも大活躍!
これまでのステージでも、歌や動きの演技などで活躍してきたキッズメンバーですが、今回初めて、役名と役としてのセリフがありました。
小学2~3年生のみんなが今しかできない、演技、セリフ、声が、純粋で可愛くて、見る人の心を打ちました。
普段のワーク形式のレッスンとはちがって、キッズメンバーのみんなも真剣そのもの。
セリフもしっかり覚えてきて、稽古に参加してくれていました。
そして、ホール入り、ホールでの稽古、場当たり、ゲネプロと、青山ホールの大きい舞台にものまれず、堂々と、演技してくれていました。
みんなこれまでに、何度も大きい舞台を経験しているので、すっかり度胸がついているようです。
目標は、レギュラークラスに入って、レギュラーメンバーのように、どっぷりお芝居やること!
その時が楽しみです!
撮影:写し人 濵崎久美
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~舞台を観てくださったお客様の感想より~
○(50代・女性)
すごくよかったです。私も涙が出てクシュクシュしてしまいましたが、周りも沢山の方が涙してました。
自分がこれからどうしたらいいのか迷っている時に何か当てはめてしまいました。
タグチさんが人形になりたいと言ったとこなんか自分と同じで、自分を必要としてくれていた主人が亡くなってからずーとおもっていました。これからはもっと前向きに頑張って行こうと思わせてもらえる演劇でした。
○(40代・女性)
演じる皆さんの、真っ向な本気に何度も心を掴まれました。感情を伴いながら「生きる」私たち人間は、滑稽で美しく、愛おしい。「生きる」とはなんぞやと、真剣に生きているか?と問いをもらい、また、真剣に生きたいぞ!と希望を持ち帰りました。人生は舞台!人はみな役者!幕が開き続ける限り、「私」を生きていく。素晴らしい作品をありがとうございました!実におもしろかったです!
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